こんにちは、講師の松山(クリリン)です。先回から担当させていただいている
リーディング講座の第2回をお送りします。
先回は大学入試問題から抜粋した英文を読んでいただき、
読者の皆様の英語力を自己診断していただきました。
そこで強調したのは、ずばり「基礎文法力」です。今回はその中でも、
効率よく読解するための要の1つである、「接続詞」について
お話させていただきます。英語において、「接続詞」は3種類に分類されます。
1[等位]接続詞: and/ but/ orなど
2[従属]接続詞: when/ if/ becauseなど
3[特別]接続詞: that (*多くの市販参考書では、[従属]接続詞に分類されています。)
1その名の通り、前後をピタリと等しい関係で結ぶ、言わば「天秤の支点」
の働きと言えるでしょう。
以下の例文で、等位接続詞(以下、等接)の働きを実感してみましょう。
1) I studied very hard and became a docotor last year.
まず等接にチェックをいれ、直後の形を確認します。(became)という、
動詞の過去形がありますので、等接の前にある「等しい」形(studied)と
「平行」につなぎます。
(日本語訳) 「私は昨年懸命に勉強し、医師になりました。」
2) I tried to study very hard and become a doctor last year.
この文はどうでしょうか。等接の直後には(become)という、
動詞の原形/現在形があります。
したがって、平行につなぐ相手は(tried/動詞の過去形)ではなく、
不定詞の(study)です。
《日本語訳》 「私は昨年懸命に勉強し、医師になろうと努力した。」
(*医師になれたかには言及されていませんね。)
それでは最後に、前回使用した英文を再度解釈してみましょう。
Paul and Brian want to try fishing in an area which they hear is
really nice and where they can catch wonderful salmon.
(センター試験2008年度より抜粋)
等接の直後の形を確認すると、(where/関係詞)を先頭に文が続いていますので、
平行につなぐ相手は、(which/関係詞)からはじまる文です。 したがって、
いずれのカタマリも、(an area)を
修飾(詳しく説明)しているわけです。
《日本語訳》 「ポールとブライアンは、とても素晴らしいと聞いており、
上質のサケを釣ることが出来る場所で釣りをしてみたい。」
ご通読をありがとうございました。次回は2・従属接続詞と、3・特別接続詞についてお話させていただきます。
★☆★編集後記★☆★
夏の名残がまだ感じられる今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
最近、私はとっても眠いです。季節の変わり目はなんか眠くなるんですよね!
皆さんはそんな風に感じること、ありませんか?笑 英語も特に文法って
退屈で眠くなる!なんて人がいたら・・・しっかりと目を覚まして勉強ですよ!
TOEICでは学校の試験など文法の細かい知識を解く問題はほとんどありません。
基礎さえしっかりしていれば、文法に関しては結構大丈夫ですよ!
松山先生の文法講座は基礎の理解度チェックですので、よく理解されていない
と思ったら、理解出来るまでしっかりと復習しましょう!
それでは次回もどうぞお楽しみに!!
発行元:トランスワールドイングリッシュスクール
発行人:中川 竜也
http://www.trans-world.co.jp/
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